今後の Linux 6.5 カーネル サイクルに向けたもう 1 つの機能として、XFS ファイル システムの大規模エクステント数機能が「実験的」として扱われなくなり、安全に導入できるようになりました。

昨年の Linux 5.19 では、この「ラージ エクステント カウント」機能を含む、多くの新しい XFS コードがマージされました。 XFS のラージ エクステント カウントにより、inode データ制限が 2^31-1 から 2^48-1 まで大幅に増加します。また、attr フォーク エクステント カウンター制限も 2^15-1 から 2^32-1 に増加します。

この機能は、データ フォーク エクステント カウンタの 64 ビット i ノード フィールドを追加することで実装され、既存の 32 ビット i ノード データ フォーク エクステント カウンタが属性フォーク エクステント カウンタの保持に使用されます。ただし、これは下位互換性のない変更であるため、エクステント数が多い XFS ファイル システムを作成または修復すると、XFS ファイル システムを古いカーネルにマウントできなくなります。

XFS の大規模エクステント カウントを有効にするには、xfs_mkfs または xfs_repair の実行時に「nrext64」オプションを使用する必要があります。また、「nrext64」を使用した既存のファイル システムの大規模エクステント カウンターへのアップグレードもサポートされています。


いずれにしても、この機能は Linux カーネルで約 1 年間アップストリームされており、バグ報告はなく、XFS 開発者はこの機能が安定していると宣言する準備ができています。

このパッチ Linux 6.5 サイクルに先立つ xfs-linux.git の for-next ブランチでは、エクステント数が大きい場合の実験的な警告が削除されます。いずれにしても、「nrext64」オプションを使用すると、昨年より前のカーネルに XFS ファイル システムをマウントできなくなることに注意してください。

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